はじめに
こんにちは、在宅ワークをメインにこなすフリーランスのNoriと申します。
私がChatGPTを使い始めたのは2023年の中頃。ちょうどChatGPTが“プラグイン機能”という新たな機能をベータ版としてリリースしていた時期でした。自宅で仕事をしていると、調べ物や資料づくりのために手軽にAIの力を借りたいシーンが多々あるんです。そこで「ChatGPTプラグインを使えば、もっと効率化できるかも!」と興味を持ちました。
使ってみると、思っていた以上に便利で、いろんな外部サービスと連携できる点に驚かされました。スポーツの試合結果や株価のチェック、さらには食べログや旅行予約サイトの検索まで、ChatGPT上で完結してしまうので、ブラウザのタブをあれこれ切り替える手間がほとんどなかったんですよね。
しかし、そんな便利なプラグイン機能が2024年4月9日に終了することになり、「え、じゃあこれからどうなるの?」と戸惑いながら調べてみたのが、GPTs(Generative Pre-trained Transformers)の存在でした。今回は、私がプラグイン機能を使った体験談を交えつつ、GPTsへの移行に至るまでの流れや、実際に触れてみた感想などをまとめてみたいと思います。
ChatGPTのプラグインとは何だったのか
まず、ChatGPTプラグインについて簡単におさらいします。これは、ChatGPTが外部サービスや最新情報へアクセスするための追加ソフトウェアでした。具体的には、以下のような拡張が可能になっていました。
- 最新情報の取得: スポーツの結果、株価、ニュースなどをリアルタイムで取得
- Webサイトへのアクセス: 指定したサイトの要約や分析
- 外部サービスの利用: 食べログやExpediaをChatGPT上から利用(レストラン検索・旅行予約など)
- データ分析: CSVファイルやデータベースの分析、グラフ作成
- SEO対策: サイトのSEO分析や改善提案
- 画像生成: テキストに基づいた画像作成(DALL-Eなどとの連携)
- 音声入力: 音声での指示や質問
- …などなど
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私の場合、SEO分析プラグインと画像生成プラグインをよく使っていました。例えば、ブログを書いていて「このキーワードで上位を狙うにはどうすればいいか?」とChatGPTに質問すると、プラグインが自動的に解析してくれたのです。
また、DALL-E 3 などを使った画像生成プラグインも楽しくて、ブログのアイキャッチ画像をユニークに作成できました。手元にあるフリー素材だけでは物足りない時に、ちょっとした挿絵風の画像をAIでササッと作ってくれるのは、ほんと時短になりましたね。
プラグインからGPTsへの大きな転換
2024年4月9日、ChatGPTのプラグイン機能は終了しました。最初は「今まで使っていたプラグインはもう使えないの?」「せっかく便利だったのに」と残念に思ったのですが、その代わりとして登場したのがGPTsと呼ばれるより高度なAI技術です。
GPTsとは?
- 特定の分野やタスクに特化したChatGPTで、ユーザーが自分のニーズに合ったGPTsを選択して利用できる。
- ユーザー自身でオリジナルGPTsを作成することも可能。
- プラグインが担っていた外部サービス連携の多くを、GPT自体が内蔵する形でこなせるようになった。
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私が試したGPTsのひとつは、ブログ運営向けに特化したもの。以前はWordPressにプラグインを入れてChatGPTと連携させていたのですが、今はAPIを通してGPTsを利用する流れになっています。プラグインをインストールしたり、互換性で困ったりする手間が減った一方、APIを理解する必要があるので、そこは賛否が分かれるかもしれません。
GPTストア
さらに便利なのが、GPTストアの存在。数十万ものGPTsが登録されていて、目的に合ったものをすぐ探せます。
私の場合は「ブログ記事作成」「画像生成」「SEO分析」あたりのGPTsをチェックすることが多いですが、面白いのは「勉強用」や「法律相談っぽいことを聞ける」GPTsなどもあって、まるでアプリストアを眺めている感覚ですね。
All Toolsの登場とGPT-4v
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2023年11月に登場したChatGPT All Toolsは、プラグインをバラバラに入れる必要がなく、1画面で画像生成や分析ができる統合ツールでした。月額20ドルのChatGPT Plusを契約していると、このAll Toolsを利用できます。
例えば、「東京タワーとクリスマスの画像を作ってください」と入力すると、DALL-E 3が即座に画像を生成してくれる。これ、私にとってはかなり画期的でした。わざわざ別のサイトやプラグインを経由しなくていいので、作業効率は格段に向上しましたね。
さらに、GPT-4vの導入によってChatGPTがマルチモーダル化し、テキストだけでなく画像入力や音声入力まで直接受け付けてくれるように。実際に音声で質問してみたら、「こんなにスムーズに応答してくれるんだ!」とちょっと感動しました。スマホでの利用時に、文字入力が面倒なときにサッと音声で指示できるのは意外と便利。
ただし、個人情報やプライベートな内容を音声入力するのはやや抵抗があるので、そこは気を付けています。
私が感じたメリットと注意点
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1. 作業効率が大幅アップ
プラグイン時代から感じていましたが、GPTsに切り替わってからも作業効率が落ちるどころかむしろ上がった印象です。
- ワンストップで画像生成もテキスト生成もできる
- WordPressに直接投稿する際はAPI経由で記事を生成する
- SEO分析やWordPress連携も、専用のGPTsを利用すればOK
とはいえ、API料金がかかる場合はコスト管理に気をつける必要があります。使いまくると月額で結構な額になることも。
2. ユーザーの“生の声”を拾いやすい
プラグイン終了前後にはユーザーコミュニティやフォーラムで「どれが使えなくなるの?」「移行方法は?」といった議論が活発でした。そのぶんOpenAI側もユーザーの意見を取り入れてくれたようで、GPTsは「プラグインの不満点をかなり解消している」という印象が強いです。
「コード実行ができるようになったCode Interpreter」も、多くのユーザーが望んでいた機能みたいですね。私もCSVの分析や画像加工を、直接ChatGPTのエディター上でやれるようになったので、これだけでもかなり助かっています。
3. 正確性と倫理面への配慮
GPTsでも根本的にはAIが生成した情報ですから、必ずしも100%正確とは限りません。私自身も、過去にAPI経由で生成した文章の中に誤ったデータが含まれていて、後から修正したことがあります。
また、AIによるコンテンツ生成には著作権や偏り、偽情報の拡散などの倫理的問題もつきまといます。ブログ運営では特に、最終チェックは必ず人間の目で行うのが鉄則だと感じています。
ChatGPTプラグイン時代のエラー体験談
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ちょっと懐かしい話ですが、プラグインを使っていた頃にはAPIエラーやネットワークエラーに悩まされることもありました。理由としては、
- 夜間など利用者が集中する時間帯にサーバーが混雑
- APIキーの設定ミスや、利用制限を超えてしまう
- 翻訳機能がオンになっていたり、ブラウザのキャッシュが原因でエラー発生
一度、私も大事なタイミングでエラーコード「429(リクエスト数超過)」が出て、作業を中断せざるを得なかったことがあります。翌日に再トライしてみたら普通に動いたので、ちょっとほっとしました。
GPTsに移行してからも、完全にトラブルがなくなったわけではありませんが、以前よりは格段に安定している気がします。
GPT-4vとGPT-4oの未来
最近では、GPT-4vが画像解析と音声出力機能を強化し、GPT-4oという最先端モデルは音声や画像、テキストをリアルタイムで処理できるようになってきました。これらのモデルは人間の会話に近い応答速度を実現し、スマートフォンのような携帯端末でもサクサク動くのがポイント。
私の周りでも「GPT-4oが来たら、もう人間がやる仕事はどんどん減っちゃうのでは?」といった話題が盛り上がっています。個人的には、AIが高度化しても人間の創造力やコミュニケーション力はまだまだ活かせると思っていますが、確かに仕事の在り方は変わるかもしれませんね。
まとめ:ChatGPTの進化は新しいチャンス
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振り返ってみると、ChatGPTのプラグイン機能は斬新でしたが、GPTsはさらに大きな可能性を秘めていると実感します。プラグイン時代の利便性を損なわず、むしろ一歩先のAI体験へと踏み込んだ印象です。
- プラグイン機能からGPTsへ移行し、外部サービスへの依存度を下げつつ、API経由で柔軟にカスタマイズが可能に
- GPTストアが整備され、必要な機能を瞬時に見つけられる
- マルチモーダル化により、テキスト×画像×音声入力がシームレスに使える
- コード実行や高度な画像解析などの機能で、より実用度が高まった
私自身はWordPressブログ運営がメインですが、GPTsによる自動生成・分析機能をうまく活用することで、情報発信の質を上げるとともに作業負荷を減らせていると感じています。
もし「プラグインの終了で使いにくくなるのでは?」と心配している方がいたら、ぜひGPTsやGPTストアを試してみてほしいですね。実はプラグイン時代よりスムーズに使える部分も多く、むしろ「この進化、かなりアツい!」とワクワクするかもしれません。
次の一歩として
- GPTストアで自分に合ったGPTsを探してみる
- ChatGPT Plusを活用し、All ToolsやGPT-4vを試してみる
- コード実行や画像編集などの新機能に挑戦し、自分の作業をどこまで効率化できるか試行錯誤する
AIの進化が加速する中、私たちができることは「新しい技術を積極的に取り入れ、うまく自分の仕事や生活に取り込むこと」だと感じています。ChatGPTは、これからもますます進化していくでしょう。その変化に興味を持ち、柔軟に追随していけば、きっと面白い未来が待っているはずです。
よくある質問(FAQ)
Q1. ChatGPTのプラグインはもう一切使えないのでしょうか?
A1. 残念ながら、2024年4月9日にプラグイン機能のベータ版は終了しました。
ただし、プラグインを使用していた会話履歴にはアクセスできるようになっています。
今後はGPTs(Generative Pre-trained Transformers)やGPTストアを利用することで、ほぼ同等以上の機能が得られるので、そちらの導入を検討してみてください。
Q2. GPTsを使ってWordPressと連携する方法を教えてください。
A2. WordPressサイトでGPTsを活用するには、APIを利用する形が基本です。
- OpenAIのアカウントを作成し、APIキーを取得
- WordPressで導入したい機能に対応するGPTsをGPTストアで探す、もしくは自作する
- 必要に応じてWordPress側にカスタムコードやプラグインを追加し、APIキーを設定する
この手順で、以前のプラグイン同様に記事自動生成やSEO分析が行えます。
Q3. ChatGPT Plusに加入しないとGPTsは使えないのでしょうか?
A3. GPTs自体は基本的にOpenAIのAPI経由で利用する仕組みで、無料枠も存在します。ただし、ChatGPT Plusは月額20ドルで「All Tools」「GPT-4v」「Code Interpreter」などをまとめて使えるメリットがあるため、多機能をフルに活用したい方にはPlusプランがおすすめです。
Q4. GPT-4vとGPT-4oはどう違うのでしょうか?
A4. GPT-4vは主に画像解析機能と音声入力・出力機能が強化されたマルチモーダルAIです。一方、GPT-4oは音声・画像・テキストをリアルタイムで処理できる新世代のフラッグシップモデルで、応答速度の大幅な改善や高度な画像認識能力が特徴。どちらも従来よりも幅広い形式のデータを扱えるようになっていますが、GPT-4oはさらに一歩先の性能を目指しているイメージです。
Q5. GPTsを利用して生成した文章はそのまま公開しても大丈夫ですか?
A5. AIが生成した文章は非常に便利ですが、必ずしも100%正確ではありません。また、著作権や倫理的な問題が絡む場合もあります。そのため、公開前に人間が必ずレビューし、内容の正確性や表現の適切さをチェックすることをおすすめします。特に専門的な分野の記事では、一次情報にあたって検証することが重要です。
いかがでしたでしょうか?
少しでもChatGPTのプラグインからGPTsへの移行の流れや、実際に使って感じたことがお伝えできれば幸いです。もしまだ触ったことがない方がいれば、この機会にぜひGPTストアやChatGPT Plusの機能を試してみてください。新しい世界が開けるかもしれませんよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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